26 10月 2011

大学生の就職活動について、パート2

いやぁ、気がつけば10月も終わりにさしかかってきました。前回のブログを書いたのが3月だったので、どうやら半年もほったらかしにしてしまったようです。
先ほど前回の記事を読み直してみて、大変なところで放ったらかしにしてしまったとものすごく反省しています。もし、学生さんが私の記事を読んでいてくれたなら本当に腹立たしいことになったに違いありませんよね。では、気を取り直して続きを書いてみましょう。

「自分を理解する」

そう、このテーマです。皆さんは、子供の頃の夢って覚えていますか?大きくなったらなりたかった職業!私は、「警視総監」が子供のころの夢でした。警察官とかではなく、そう、警視総監。今から思えばすごい夢ですよね。何故警視総監になりたかったんだろう?って考えてみることがよくあります。
当時の私は、自宅が建っていた環境で多くの時間を一人で過ごすことが多い子供でした。遊びと言えば、一人でボールを壁に投げてはピッピャーの真似事をしたり、サッカーボールを壁にぶつけてはサッカー選手の真似事をしたり、当時はテレビゲームも今ほど普及していなくて、後の遊びと言えば、テレビを見たり、漫画を読んだり。そんな毎日でした。そんな日々の中で、仕事の時間を縫って父親が柔道を教えてくれました。私の父親は昔警察で柔道を教えていた経験もあるらしく、よく警察の話をしてくれました。地元の町会議員や、交通安全協会の会長職をやっていた関係で実際に警察関係の人たちがいつも家に顔を出していました。そんな環境で育ったことが原因なのか?よく警察官というものについて考えていたんだと思います。
では、何故?警察官が将来の夢ではなく、「警視総監」だったのでしょうか?ここには、父親の教育が大きな影響を及ぼしています。

私は、6歳離れた姉がいます。私たちの父親は、とても教育熱心で、厳しい人でした。特に私の姉は、小さいときから一番になることを教養され、勉強でもスポーツでもとにかく一番になる教育をされていました。そんな姉をみて育った私は、文武両道をこなす姉が自慢でした。私も小学校に上がり、年を重ねていくと、当然のように「一番」教育の被害者になった訳です。ただ、私の幼少期は、体も弱く、おまけに頭もあまりいい方ではなく、父親にとってみると出来の悪い息子だったようです。しかし、親とはありがたいもので、形はどうであれ、愛情深く育ててもらったことにかわりはありません。でも本当に厳しく育てられ、私の中にも「一番」というキーワードは根強く育っていたということです。
勘のいい方はもうお分かりだと思うのですが、私の小さい頃の夢である「警視総監」もこの「一番」教育ゆえに持つことのできた壮大な将来の夢だった訳です。

こう思い返してみると、私の人格形成は、父親の影響がかなり大きく、父親の「一番」教育のみならず、人との付き合い方まで影響があり、大人たちと過ごす時間が増えるにつれ、いつの間にか同年代の子供たちとの間には溝を作ってしまうような子供になっていたように思います。小学校を卒業して中学校へそして、高校へと進学するにつれて、この人格はどんどん大きくなってきました。故に今でも地元の友人という存在は本当に限られた少人数しかおらず、同窓会というものにも縁の遠い人生を送っています。人から見ると寂しい人生のように映ることもあるかもしれません。しかし、私自信はそんな幼少期にもまったく後悔もなく、今の自分がここにあるのはそんな幼少期のお陰だと思っています。ただし、人との関係の持ち方は、年を重ねるごとに修正され、今では、本当にたくさんの良い友人に恵まれています。

前述のような調子で人生を生きてきた訳ですから、私の就職活動と言うものも、当然、私の人格形成の延長上にあり、今から思えばかなり傲慢な就職活動を送っていました。当時の私の持論は、会社に就職することは、自分の労働をもって金銭を授受する経済活動であるという持論を展開して、会社と自分の双方に利益を及ぼすことができる自分という商品を売り込むことだということだったのです。つまり自分と自分を雇ってくれる会社とは対等な立場であるべきだという持論を展開していました。この持論は、経営者になった今でも多くは変わらずもっています。ただし、この持論は正解の部分と過ちの部分が共存していて、当時の自分としてはこの持論を展開するには時期尚早だったと深く反省しています。

さて、長々と私の幼少期からの話を書いてきましたが、今回の記事で私が言いたいことは、

●まず、自分の子供のころの将来の夢を思い出してみる

●そこから、自分の性格を形作った環境を思い出してみる

●自分の根底にある変わることのない自分を見つけ出す

●その自分を見つめ直して、その根底にある自分の長所と短所を見つけ出す

●その根底にある自分の長所と短所を今の自分に置き換えてみる

●そこで、今の自分を形作っている着物を脱いでみる

●裸になった今の自分に必要な着物を着せてみる

●売り込むことの出来る自分に装飾してみる

ここまでのプロセスで自分を見つめ直す作業の殆どが完了します。自分自身のすべてを自分で理解することは不可能にちかい作業だと私は思います。ただ、自分を形作っているものを理解することは時間をかければ誰にでも可能なことだと私は思います。その形作っているものを脱着しながら今の自分を形作ることも私は可能なことだと思います。

就職活動において最も重要だと私が思うことは、自分自身の商品化であると思います。売れる商品は、しっかりとしたコンセプトがあり、商品を導入する市場にたいする適切なマーケティングがあり、その商品を売り込む最高のコマーシャルが存在します。この市場プロセスは、就職活動においても完璧に当てはまるプロセスなのです。闇雲にエントリーシートを書く前にまず自分の商品化を実現してみてください。希望する企業という市場をしっかりマーケティングしてください。自分という商品をしっかりコマーシャルしてください。この方法を実行することで、いままで見えていなかった成功への道のりが必ず見えてくるはずです。